日本の企業は我慢比べのチキンレース
2015/01/26
日本の大企業は基本的に頑張っても評価されない減点式。
私が辞める病院の職場も典型的で、減点する癖に、売り上げを2倍に上げても評価されない。
むしろ、小さいことをどんどん指摘されて減点され、評価はどんどん低くなる。
私のボーナスの評価額は例年の15分の1でした。
売り上げは2倍に上がったのですが…
そういう評価されない職場だというのも転職した理由なんですが、転職すると負けを意味するのです。
これも日本特有の考え方です。
チキンレースに耐えたものだけがうまい蜜を吸える?
日本企業は、若い人を雇うと、30歳40歳に年を取るにつれ、与えてあげるポストの数が急激に減ってきます。
経験者でもポストにありつけない私は、30代半ばになっても新卒と対して変わらない仕事をします。
長いときは25時間を超える長時間労働、残業は忙しければ70時間超え+当直3~4日。まさに我慢比べ。
若いころはできますが、だんだんきつくなってきます。
そうして、体もきつく、将来もない。
役職にありつけない30代は黙々と効率よく新卒ができる仕事をこなす。
新人教育も私の仕事。上司は会議に出るだけ。
長時間労働のチキンレースは続く。
上司はなんの魅力もなく、仕事もできない、自分はただただ減点されるだけ。
諦めて脱落する人も出てくる。
そのおかげで、黙って我慢している人が開いたポストにありつける。
ポストがあくまで10年20年我慢した人っていうのは、人から慕われるような人間ではない。
そうすると、我慢だけで成り上がった上司は人間的な魅力もないし、たいして仕事ができるわけではないし、権限も持たないので評価もできない。
これまたブラック企業のスパイラルが続く原因にもなっている。
年功序列で働いた結果、私は8年しか我慢できませんでした。
ワーキングプアっていうのはこうして作られていくんだなと思うと、自分が悲しくなってきましたね。
関連記事
-
-
定年後基本給が半分に減る理由を駅員の話を聞いて思った
奈良県の地方路線(単線)の駅員の話。 定年退職後基本給半分で働いていた頃と同じ仕 …
-
-
辛い仕事を人にさせて離職率を上げるのは無能、現代の働き方は?
下に雑用をさせて、辛いと相談されると、「仕事だから」と言い訳する上司は、自分がや …
-
-
ワンオペで仕事はトイレに行く時間がない苦痛
一人で病院の受付から会計からレセプトから全部やってるんです。 一人といっても何人 …
-
-
インクがもったいないから給与明細に有給の残日数を印字しない
私が働く会社では有給の残を印刷しないことになりました。 理由はインク(レーザープ …
-
-
結婚前に転職して収入が不安定になってしまった
ずっと同じ仕事をする安定という気持ちを忘れてしました。 安定した仕事をしている基 …
-
-
カレーを食べると嫌な記憶を消せる
ターメリックに含まれるクルクミンが嫌な記憶を消すのに関係しているらしい。 マウス …
-
-
残尿で濡れたズボンをクリーニング屋で指摘される
仕事は毎日スーツなんですが、シャツは家で毎日洗濯しますが、ズボンは1週間~2週間 …
-
-
上司がツテか天下りは尊敬できない人間なのが問題
追い出し部屋の上司の特徴は、絶対に除外する人間、いわゆる苛める人間を作ることです …
-
-
最大の社畜は上司、理由は後がないから
普通、雇われサラリーマンというのは、 首になって転職してもどこでも働けると言えば …
-
-
年収下がる転職は失敗かも…最高に効率の悪い病院だった
年収下がる転職は失敗かも…最高に効率の悪い病院だった 年収が下がる転職を決めたわ …
- PREV
- 事実上クビの高卒の女の子を見て思うこと
- NEXT
- コンビニの駐車場でエンジンかけて寝る力
